2012.03.09
日時:2007年1月6日
於 :山本セラミスト
歯科大学を卒業した当初から、臨床で患者さまのために「良い治療」をしたいという思いがあった。それは「自分のしてもらいたい治療を患者さまに提供する」という23年前に開業した時からの医院のモットーにもなっている。
良質な治療のためには良質な歯科技工が必須になる。開業当初からセラミック補綴を山本眞先生に信頼してお願いしてきた。患者さまに「歯がきれいになって自分に自信が持てた。」「歯が美しく若返って同窓会に行くのが楽しみ。」等本当に喜んで頂けるのは山本眞先生と山本セラミストのスタッフのおかげと感謝している。そして治療をした歯を治療してから20年以上壊れることなく、患者さまと一緒にメンテナンスで診ていける喜びを担当のドクターや歯科衛生士だけでなくスタッフ一同で共有している。 今回、新年の1月6日に吉川デンタルクリニックのスタッフ全員でいつも外注技工所で御世話になっている大阪市にある歯科技工所「山本セラミスト」を訪問見学する機会に恵まれた。私や勤務のドクターは訪問は初めてでは無かったが、スタッフにとって歯科技工所の訪問は大きな驚きや感動があったようだ。
到着後、スタッフは技工所の案内説明を受けた後、技工士の坂本先生に「セラミック補綴のシェード(色合い)の伝達」のアドバイスをいただき、そのあと山本眞先生に「オールセラミッククラウンの技工操作」を模型スキャニングのデモと講義で説明して頂いた。この講義で支台歯の形成・印象・模型・シェードの伝達の重要性を再認識できた。またこの貴重なお話で、たった1本のセラミッククラウンに、いかに技工士が気持ちを込めて膨大な手間と時間を費やし、完璧な色調再現性で精密にきれいに製作していくかを教えていただいた。これは我々の診療で患者さまに「セラミッククラウンの価値」をお話するチャンスがあった時の大きな指標になったし、何よりも歯科治療が歯科技工の大きな支えによって成り立ち歯科技工師と共同で診療していることを再認識できた貴重な経験になった。
このあと私が臨床例を提示して、「山本先生との出会い」や「患者さまに対する思い」を山本先生と山本セラミストの技工士に伝えることができた。
訪問講義のあとは、山本セラミストと吉川デンタルクリニックのスタッフ合同新年会で時間を経つのも忘れて楽しく親睦を深めることができた。最後にこの勉強会と親睦会を今後も継続していく約束をして、この会の大きな意義と充実感を感じてお開きになった。
院長 吉川宏一
新年を迎え早々、当院の取引先の技工所である山本セラミストに、院長始めスタッフ全員で挨拶を兼ねて見学に行きました。 初めて見学をさせていただいたのですが、まず、診療所以外の場所で当院の患者様の模型や技工作業を見たのが初めてで、改めて「一人の患者様の治療を完成するために、技工士さんとチームで頑張っているんだ。」と認識することができました。また、緻密で繊細な作業を目の当たりにし、この作業が私たちの仕事の延長線上にあると思えば、自分の仕事にも誇りがもてました。
今後は、今までに増して補綴に対して衛生士の目から見た意見も伝え、技工作業にもっと関わっていけるように勉強もしていきたいです。チーム医療を充実させて、患者様に満足度を向上させていただきたいと思います。
歯科衛生士 江本ゆかり
1月6日に吉川デンタルクリニックと山本セラミスト合同の勉強会と新年会に参加させて頂きました。今回、技工所さんとの勉強会を初めて行い改めて歯科医師、歯科衛生士、歯科助手そして歯科技工士のチームワークの大切さを勉強しました。それぞれのセクションがチームワークを常に考え患者様のためによりよい治療の提供に努力しないといけないと痛感しました。新年会では普段あまり会う機会がないので仕事やプライベートな話までたくさん出来て大変楽しかったです。
歯科衛生士 島田さおり
お忙しい中、多人数で見学させて頂きありがとうございました。
一つの技工物がたくさんのスタッフによって、ていねいに作られていく様子を見学させていただき、出来上がった補綴物が”発注された商品”という考えから、患者様の為に、皆で作り上げる共同作業をしているという気持ちに変わりました。
これからは、一つ一つの模型や補綴物を大事に扱いたいと思います。
歯科衛生士 杉若有紀子
今回、吉川デンタルクリニックスタッフ一同で、山本セラミストを見学させて頂きました。
補綴物を作り上げるまでの一連の流れ、また、それまでにかかる細かく複雑な作業など、普段見る事の出来ない工程を見せて頂き、これからは今まで以上に患者様が望まれる美しい歯を技工所の方にもっとうまく伝えていきたいという思いになりました。
その為にも、より一層 ドクターと協力して治療を行い、もっと患者様に喜んで頂ける様に努力していきたいと思います。
歯科衛生士 岡田奈津子
今回、私は吉川デンタルクリニックの一員として、山本セラミストに見学に行かせていただきました。技工所に行かせていただいたのは初めてでしたが、勉強になっただけでなく、とても面白く、補綴物を作製するということがいかに大変かを思い知らされました。
例えば、セラミックの色を出していくのにも何度もやきつけたり(しかも、やくと縮むので、その分を計算して作っているのです)と、その繊細で複雑な工程は、今まで、当然のように、出来上がってきたものを扱ってきた自分にとって、衝撃的でした。補綴物を見て、何となく「きれいだな」と思ったり、「患者様は喜ばれるだろうな」と考えたりするだけだったのですが、そのたった一つの補綴物にこめられた技工士さんたちの熱意が、どれほどのものだったのか、多分ほんの一部ですが、理解できた気がしました。既製品ではなく、Handmadeの意味を初めて目の当りにしました。
そして、その気持ちを患者様とも共有していただけるように、そして技工所の方々にも、患者様がどれだけ喜ばれ、したい食事が出来るようになったかなど伝えていけるように、その架け橋になれるように、出来たらいいなと思いました。
歯科助手 早川聡子
山セラに見学に行ってあんなにも、てまがかかって時間がかかってる、プロセラの良さがわかりました。患者さんにもより詳しくわかりやすい説明ができるかと思います。今度はMBとハイブリットの違いを自分の為に聞きたいです。より分かりやすく患者さんに説明をできるかと思います。
歯科助手 城谷真由美
第一印象に、とてもきれいな職場だと思いました。一人一人のお仕事をする机や、道具も揃っていて、みんながとても集中して丁寧にきれいに一つ一つ作って出来上がっているんだと実感しました。とても細かい作業で、色・形に妥協なく、それを、先生や患者さんが満足する様に心を込めて、作ってくれているんだと思い感動しました。
なかなか見ることができない仕事現場を見させてもらい、私も心のこもった仕事を、今まで以上にやっていけるよう、努力を忘れずがんばろうと思いました。
歯科助手 秋山涼子
この度 山本セラミストに見学に行かせて頂き、とても勉強になりました。
今まで、技工所に見学という事は一度もしたことがなく、だいたいの想像で分かっていたつもりをしていた部分があり、自分が思っていたよりもずっと手間がかかっている事を知り、今まで以上に仕事に対する考え方や取り組み方をもう一度見直すいい機会になったと思っております。あれだけの手間をかけて作って頂いたものを最も良い状態で患者様に届けられる様に努力していきたいと思います。
歯科助手 片山里恵