6月9日10日の2日間、東京国際フォーラムで行われた顎咬合学会学術大会に参加してきた。個人的には一昨年の国立京都国際会館で開催された臨床歯周病学会以来の学会参加で、顎咬合学会の参加は初めての参加であった。
顎咬合学会は歯科関係の学会の中ではもっとも会員の多い学会で、その名のとおり顎と咬合についての最新の医学的見識を普及すべく活動している学会である。学術大会の参加者も5000人規模で全国各地から歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士が集まり会場は人でごった返し、熱気をおびていた。顎咬合学会は創設から今年で30年の節目の年であり、今回は30周年記念学術大会と称し、学会に所属していない歯科関係者にも参加の門戸が開かれ、参加者数も例年より多く、さらに充実した内容になっていた。
有名なスタディーグループの重鎮と呼ばれる先生の話を聴く機会を得たが、内容はさることながらスライドの構成、字の大きさ、写真の取り方ひとつにしても、その質の高さに驚かされた。私も最近勉強会で発表する機会があるが、臨床面にしても発表の仕方にしてもまだまだクリアしなければならない課題は多そうである。学会に参加したことで課題が見えたのは反省と同時に大きな収穫であった。
2012.6.15 Dr.Shirae