今回のシャープニングコースは10人の受講生に対して3名の講師が付いて下さり、
一人一人の疑問点への解決策や実技の細かいチェックを受けることができ、大変有意義な講習会だった。
冒頭に衛生士の在り方や歯科医院の役割などを確認し、まず心を整えるところから始まった。これは大切なことである。
歯肉縁下の歯石をブラインド操作にて除去するのであるから、特にインスツルメンテーションには気を配らなくてはならない。
いかに患者様の負担(疼痛、出血やセメント質の過度な切削など)を減じ、短時間で除石できるかは技術の高さ以前に
整えられた道具を用いることが最低条件である。道具や姿勢を整えることは患者様に対してだけでなく、
自分自身の身体のためにも大切なことだ。コースでは基本に忠実に手技を教えて頂いたが、慣れぬことで少々苦戦した。
しかし何度も繰り返すうちに癖が取れてきて安定した動きが出来るようになった。実際臨床で行うにつれ自分の癖や
オリジナルな解釈になってしまうこともあるだろう。そうならないように、なっても早期に軌道修正できるように、
定期的に基本に立ち返るようにしたい。講師の方がシャープニング時に念頭においておられる言葉を私も信じて日々1歩ずつ
向上していきたい。「思いがあれば、後から技術はついてくる」 陶芸家 河井 寛次郎 氏 のことば
来月のスケーリングコースには自分でシャープニングしたスケーラーを持参して挑みたい次第である。
平成24年8月26日
歯科衛生士 福島 花明