先日開催された、臨床歯周病学会関西支部の本年度第一回の教育研修会に、衛生士3名で参加した。
コデンタルのセッションでは中等度歯周炎患者へのアプローチ、歯ブラシ選択による口腔清掃効果、糖尿病患者のプラークコントロールによる歯肉出血の改善効果、という3件のケースプレゼンテーションと、全身疾患を有する歯周病患者への対応についての教育講演があった。
今回特に興味深かった事は糖尿病などの全身疾患と歯周病との関わりであった。超高齢化社会において何らかの全身疾患を抱えられている方が多く、特に糖尿病と歯周病は相関関係があるのでどちらもきちんとコントロールし続けていかねばならない。なぜなら、糖尿病も歯周病も生活習慣病、慢性疾患、不顕性疾患であるという共通点があり、糖尿病の6番目の合併症は歯周病とされているからだ。このことをきちんと患者さまに説明し、ご理解頂き、患者さまと衛生士の二人三脚で歯周病治療と長期的メインテナンス(SPT:サポーティブ ペリオドンタル セラピー)を行っていくことが理想的である。ただし、お一人お一人性格が違うようにご事情も様々であるので、柔軟かつ確実に対応できるように技術・知識・心の研鑽を重ねたい。
平成25年4月22日
歯科衛生士 福島花明