先日、平成26年度 日本臨床歯周病学会関西支部 第1回支部教育研修会 コデンタルセッションに参加した。
2名の会員衛生士によるケースプレゼンテーションと東京の歯科医師による特別講演が行われ、日頃気になっている内容が多く取り上げられ有意義な時間となった。
ケースプレゼンテーションでは「抗血栓療法における歯周治療の注意点」「患者の意識変化により改善へと繋がった症例」が発表され、前者では症例によっては観血リスクの回避の為初診時に歯周検査をしない場合もあること、日頃のホームケアも観血機会となるので注意を要すると述べられ、また新たな目線が増えた。そして服薬内容の確認を定期的に継続することを徹底しなければと反省。後者はまさに永遠のテーマであり、如何に患者さん1人1人に寄り添った提案ができるか、その為に自分の引き出しを増やしておくことは勿論大切であるが、まずはきちんと患者さんのお話を聴くことが大事だと考える。聴く為には自身のパワーを常に高いところに維持し、人間力を高めるよう努力せねばならない。
特別講演ではシュミテクトのCMで有名な若林歯科医院の若林健史先生が「チーム医療、安心出来る歯科医院のためのシステムづくり」という題で講演された。明日からすぐに実践できそうな些細なことが満載で、結局は小さなことの積み重ねと継続だと再認識した。中でも「全ての治療は心に通ず」という先生のフィロソフィーがとても印象的で、今後より一層真摯に取り組まなくてはと心熱くなった。
平成26年4月19日
歯科衛生士 福島花明