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日本歯周病学会:福島花明

2014.07.23
歯科衛生士シンポジウム「SRPの今を考える」と教育講演「超高齢化社会における歯科衛生士の役割と老年歯周病学の夜明け」を拝聴した。前者では改めて歯の解剖学や手技と概念の歴史的変化からSRPを考慮することにより、自身のインスツルメンテーションの反省と再確認ができた。また、近年話題のプロバイオティクスや抗菌薬とSRPの併用、フルモノクアドラSRP、いずれも有意性は現時点では不明であることがわかり、やはり基本に忠実に行っていくことが近道である。SRPは熟練することで治療成績を高めることが出来るので引き続き研鑽したい。
後者では近年歯科医療技術の向上と国民の口腔保健への関心の高まりにより8020達成者は推定値で38%超、一方で平均寿命の増進により疾病や障害を持ち感染症を起こしやすい高齢者の急増、すなわち増え続ける残存歯は感染リスクの増大を意味する、歯周病が命を脅かす最も身近な疾病となることを示唆された。講演では、口腔リハビリテーションの場でのお話だったが、自身にとっては今診療室に来院されている患者さんにセルフコントロールとプロケアの重要性と継続性の大切さを今まで以上にお伝えしていかねばと感じた。

平成26年7月16日
歯科衛生士 福島花明

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