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歯科用CTについて

2015.10.13

吉川デンタルクリニックでは、歯科用CTを導入しています。
正式名称は、歯科用CTスキャンといいます。
以前、こちらのブログでも書かせていただきましたが、歯科用CTを導入している歯科クリニックは、日本では数パーセントしか存在しないといわれています。
患者様の中に「歯科用CTって、あの大学病院とかにあるやつ?」とおっしゃる方がいますが、まだまだその感覚範疇の存在なのかなとも感じます。

【歯科用CTの必要性】

では、大学病院や総合病院などの大きな病院にさえ、歯科用CTがあればよいレベルなのかという話になっていくと思うのですが、吉川デンタルクリニックが導入しているという事実からもお分かりいただけるように、私達はそうではないと考えています。

まず単純明快なことでありますが、痛みを伴う症状がある場合、それをすぐにでも治療したいわけです。
しかし歯科用CTがない場合、その治療が親知らずの抜歯など、歯科用CTの検査結果が必要なものとなってしまいますと、その抜歯治療を行うために、歯科医師が紹介状を用意し、日を改めて大きな病院に出向き、CT検査をしてきていただかなければなりません。
その結果が出るのに、また時間がかかりますから、「いったい治療はいつできるの!」と患者様は痛みと戦いながら、イライラした日々を過ごさなければならなくなるのです。

このような状況は、歯科医師としても耐えられません。
少しでも円滑にそして迅速に、的確な治療を行うため、そして患者様にご面倒な思いをさせることをしないためにも、歯科用CTがクリニックに完備されているということが、理想となってくるのです。

また、インプラント治療において、歯科用CTはなくてはならない存在です。
レントゲンの撮影による事前検査では、分からない範囲が多すぎるためです。
つまり当クリニックのように、インプラント治療を行っているところには、歯科用CTはとても重要な存在なのです。

CT

【CTのメリット】

レントゲン撮影ですと、2次元の撮影しかできません。
骨の状況などの細部も分かりませんが、歯科用CTであれば3次元の撮影が可能で、立体的な撮影結果による精密な診断が可能です。
つまり、患者様に正確で安全な治療をご提供できます。

 

【通常のレントゲンとの違い】

CTのメリットと重複する部分ですが、レントゲン撮影ですと、二次元の撮影しかできないので、平面撮影結果を元に、診断そして治療を行わなければなりませんでした。
しかし歯科用CTによって、3次元の撮影が可能で、立体的な撮影結果による精密な診断を行うことができるようになりました。
これだけでも歯科用CTのメリットは大きいのですが、これ以上に効果を発揮しているのが、レントゲンの撮影では判断できなかった骨の高さや形、そしてその人の骨の質など、細かい部分まで映写できるようになり、安全な治療を可能としました。

 

【どのような診断・治療に適しているか】

歯科用CTの検査の必要性が一番高いものは、インプラント治療でしょう。
インプラントの治療を行う上で、レントゲンでは分からない顎骨の状況や、神経や血管位置を理解する必要があります。
歯科用CTを使うことで、これらを把握できます。

親知らずの抜歯や、歯の下に歯が生えてきてしまっていて、痛みを伴っているケースなどでも、歯科用CTが活躍します。

 

【歯科用CTによる被ばく量について】

歯科用CTと聞くと、被ばく量を気にされる患者様がいます。
歯科用CT検査の放射線の量は、約0.1ミリシーベルトです。
これは他のものに例えるなら、東京からニューヨークを飛行機で往復するよりも、はるかに少ない数値です。

歯科用CTを使って検査をする必要性がない治療なのに、闇雲に歯科用CTの検査を受ける必要はありません。
それは少なからず、被爆するからです。
しかし、その被爆量はほんのわずかですから、逆に歯科用CTの検査の必要性が高い治療の場合は、しっかりCT検査を受けていただきたいと思います。

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