9月に入り、大人も子どもも夏休みモードから一転!
仕事や学業に専念する季節に入りました。
まだ暑い日があったり、低気圧などの影響で天候が不安定な日があったりと、なかなか秋らしい天気・・・という感じではございませんが、夏の疲れが出ないように体調には気を付けて、クリニックのメンバーも仕事に従事しております。
ところで皆様は、自分のかかりつけの歯科クリニックをどこにしようと検討する際に、あまり衛生面については念頭に置かないと思います。
でも実際には医療の現場ですから、衛生はとても重要なことです。
もちろん吉川デンタルクリニックも、その考えに変わりはありません。
その一つに、「ポセイドン」という装置の設置を行っているということが挙げられます。
【ポセイドンとは?】
分かりやすくお話をしてしまいますと、院内全体の通水設備に人と自然に優しい中性電解水を流す装置のことです。
ポセイドンは商品名でして正式名称を「中性電解水生成装置」と言います。
吉川デンタルクリニックでは、すべての歯科ユニットにこのポセイドンを使った、除菌された綺麗な水を使っているのです。
実は歯科ユニット内で使われている水の微生物汚染が今、問題視されているのをご存知でしょうか?
おそらく初耳という方が大半かと思いますが、これは本当に歯科医師としては見過ごすことはできないものなのです。
歯科ユニット内で使われている水の微生物汚染については、後ほど詳しくお伝えいたしますが、その問題となっている水の微生物汚染をシャットアウトし、きれいな水を使って治療を行うために、重要なものがポセイドンなのです。
つまり衛生的に歯科治療を行うためには、必需品といえるかと思います。
【しかし導入率は・・・】
患者様は口腔内を健康に!とお考えになって歯科クリニックへ通院されるわけですから、治療に使用する水が汚染されているなんてもってのほかですし、院内感染のリスクから見ても、ポセイドンは重要な装置になります。
ここまでお話をすると、どこの歯科クリニックでもあるものでしょ?と患者様には思われてしまいそうですが、残念ながらポセイドンの導入率は全国的に見てもほんのわずかです。
これからの歯科クリニック選びには、このポセイドンを導入しているか否かもみていく必要があるのではないかと、私たちは思っております。
導入率こそまだまだではありますが、歯科ユニット内で使われている水の微生物汚染については、1990年代より歯科医師が問題視しています。
そのため多くの歯科医師が、中性電解水による微生物汚染水リスク解消に注目しているのです。
【歯科ユニット内で使われている水の微生物汚染について】
水の微生物汚染がなぜ起こってしまうのかを、ご説明しましょう。
歯科ユニットは、診療時間中はひっきりなしに水を使っている状況におかれておりますが、診療後、つまり夜間帯から次の日の診療時間までは長時間、水がユニット内に滞留します。
この時間帯に滞留した水の中で微生物が繁殖し、バイオフィルムを形成してしまいます。
そして微生物で汚染された水が、歯科治療に使われてしまうという流れになっています。
【院内感染リスク軽減のために】
医療現場において、衛生面を重要視する一つの理由に院内感染予防があります。
院内感染は、内因性感染と外因性感染に分類できます。
内因性感染とは、患者様本人が持っている微生物や菌が由来するものですが、外因性感染は、他の患者様や医療スタッフ、医療現場・医療器材が由来となります。
この外因性感染予防のために、ポセイドンは活躍しています。
【ポセイドンの仕組み】(図①参照)
ポセイドンは、水道水を電気分解処理します。
それによって中性電解水が生まれます。
この電解によって、水中に含まれる塩素イオンが塩素に変化します。
塩素は水と反応して、次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンに変化します。
これによって残留塩素が上昇し、微生物の繁殖を抑制されます。
薬などを使って殺菌しているわけではないので、歯科器材やユニットを痛めることもありません。
もちろん患者様に優しい水というものなので、安心して治療を受けていただけるかと思います。