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JIADS補綴コースを受講して

2012.03.14

今年の1月から7月まで半年間、JIADSの補綴コースを受講した。以前からJIADSのような大きな臨床セミナー受けたいと思っていたが、ようやく実現に至った。JIADSは創設から長い歴史があり、日本の歯科臨床の最先端を実践しているスタディーグループなので、受講する前から楽しみにしていた。

 内容は基本・プロビジョナルコース、プレパレーションコース、咬合コースの3つに分かれており、それぞれのコースでテーマが明確にされていたので、受講生に理解しやすい構成になっていた。

補綴分野自体は材料の進化はあるものの、インプラントや再生療法のような目新しい分野ではないので、いままで文献などを通じて得た知識と重複する内容もあったが、それを再確認できたこと、また今回初めて得た知識とこれから得るべき必要な知識が何かが分かったことは自分にとって非常に有益であった。講義の中で、補綴処置を行う上で歯周環境を整えておく重要性、プロビジョナルレストレーションの重要性に関して繰り返し熱弁されていたのが印象的だった。また、咬合理論はとっつきにくい印象があり、理解しにくいと思い込んでいたが、簡潔に押さえるべきポイントを紹介されていたので、自分の中でもやもやしていたのが少しクリアになった気がした。

 歯科治療の中でも補綴治療は、治療を行う側にとっても治療を受ける側にとっても、治療の結果が目に見えてわかりやすい治療である。一度装着した補綴物が長期にわたり機能し、歯科医師にとっても患者さんにとっても満足のいく補綴治療をしていくにはどうすればいいか、その答えを追求していく必要がある。補綴コースを受講したからこそ得られた知識と技術を繰り返し反復し行うことで、今までよりさらに良質な治療を患者さんに提供できるようにしていきたい。

平成23年8月1日

 歯科医師 白江俊毅

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