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JIADS 衛生士コースに参加して

2012.03.14

JIADS 衛生士コースに参加して

 今回、5月8日と6月19日の2日間に渡って、初めてセミナーに参加させて頂きました。最初は、とても緊張しましたが、他の歯科衛生士の方々ともお話ができ、触れ合う機会にもなり、楽しくセミナーに参加させて頂きました。この2日間の中で、学んだことは、実際に臨床の場で活かせることばかりで、本当に基礎から教えて頂くことができました。

 5月8日と6月19日の講義と実習で学んだことは、次のことです。

<1日目> 講義 ・口腔内診査

        実習 ・デンタルのセッティング

            ・口腔内診査

            ・染めだし

            ・デンタルの読影

<2日目> 講義 ・スケーリング、ルートプレーニング

            ・グレーシーキュレットについて

            ・メインテナンス

        実習 ・抜去歯牙による歯石の探知

            ・スケーリング、ルートプレーニング

            ・シャープニング

 講義だけでは、分からないことも実際に実習をさせて頂くことで、分かることもたくさんありました。

まず治療やメインテナンスに入っていく前には、さまざまな口腔内の情報を得ることが、とても重要になってくることが分かりました。だから、レントゲン写真や口腔内写真は、とても大切な口腔内の情報の一つになってきます。プロービングや患者さまのプラークコントロールの状態なども最初に聞いていくことで、たくさんの情報を得られ、患者さまについてまずは、知ることから始めていかなければいけないなと思いました。情報を得るには、まずは、診査がとても重要だということを改めて実感しました。レントゲン写真だけでも多くのことが読みとれ、プロービングも一つだけでなく、多くの情報が得られます。診査では、器具を使って情報を得ることも大切ですが、まずは、歯肉などの外見を見ることも忘れないようにしたいです。

 デンタルのフィルムのセッティングでは、口蓋などにフィルムが当たって痛い場合は、フィルムをガーゼで包み、痛みを和らげる方法もあるということを学びました。実際に臨床の場で、デンタルのフィルムをセッティングした時に、インジゲーターのリングが目に当たってしまうということが何回かあり、そういう時は、どうしたら良いのか、分からずにいました。しかし、当たってしまうのは、口蓋が浅いからだということが分かりました。その改善策としては、フィルムを正中よりにセットするということでした。あと、上顎犬歯と第一小臼歯の間を撮影する時は、隣接面の重なりを防ぐために、やや遠心よりから撮影すると良いということも学びました。

 プロービングでは、実際に20~25g位の圧を測らせて頂きました。すると、私は、25g以上の圧をかけており、患者さまにも強い力でプロービングしていたということが分かりました。20~25gというのは、本当に力をそんなに加えないぐらいの圧ということを改めて見直すことができ、よかったです。プロービング時の出血の有無も、30秒以内に出血したところをチェックしないといけないということを学びました。

 この他に、私が臨床の場で難しいなと思っていることがあります。それは、患者さまとのコミュニケーションです。セミナーの中でも、コミュニケーションについての講義がありました。コミュニケーションは、ただお話しするだけが、コミュニケーションではないということが分かりました。声の調子や視覚的(動作、表情、服装など)なこともコミュニケーションをする上で、大切なことなんだなと思いました。私は、喋ることがコミュニケーションだと思っていたのですが、それだけがコミュニケーションということではないのだなと思いました。

 セミナーを通して、私がもっと頑張らないといけないと思ったことは、スケーリング・ルートプレーニングです。これは、歯科衛生士として、最も重要な仕事の一つだと思っています。縁下歯石は、目で見えないので、触知で調べないといけません。プローブやエキスプローラーを使用し、縁下歯石を触知する時に、ゆっくり動かすということを学びました。そして、触知しながら、始点と終点を定め、SRPをしていくことが、大切だということを学びました。SRPをする前に、レントゲン写真で根の形を見ておくと、SRPの時、やりやすくなるということ知りました。

 ポジショニングやスケーラーの歯面に対しての当て方についても教えて頂きました。スケーリングの固定点の置き方では、フィンガー オン フィンガーや第一大臼歯・第二大臼歯は、隣在歯に固定が置きにくいので、対合歯に置いたりすることもあるということを学びました。この時、歯軸に対して、固定点を置くと良いということが分かりました。

 このように、自分自身が、分からなかったことや曖昧なことをもう一度、基礎から学ぶことができてよかったです。この2日間で学んだことは、これから臨床の場で活かせることばかりなので、実際にしっかり活かせていきたいです。縁下歯石の有無は、私自身、まだ曖昧な感じです。だから、セミナーで言われていたように毎日、10分だけでも良いので、抜去歯牙を使用して歯石の有無について分かるようにしたいなと思いました。

 今回、JIADSの2日間のセミナーを通して、もっと私自身、勉強していかなければいけないなと思いました。しかし、セミナーで、スケーリングの当て方で、自分が間違った当て方をしていたことも分かり、ポジショニングでは、やりやすい位置も教えて頂けて、私自身にとても身につくことばかり、学ばせて頂いたなと思っています。そして、初めてのセミナーで、他の歯科衛生士の方々とも話せる機会にもなり、色々なことで刺激を受けた2日間でした。この2日間で学んだことが、実際に臨床の場で活かせないと意味がないので、学んだことを身につけて、頑張っていきたいと思います。

平成23年6月24日

 歯科衛生士 杉本 茉矢

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